Booklog:『私は生まれなおしている』
2011年6月20日 13:10 - streetcorner (books)
『私は生まれなおしている』(河出書房新社)
著:スーザン・ソンタグ
編:デイヴィッド・リーフ
訳:木幡和枝
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20世紀後半を代表する知識人の1人、スーザン・ソンタグの14歳から30歳までの日記というより、雑記ノート。ソンタグの個々の言論には必ずしも同調はできなくても、作家であり活動家であることをはじめとする自己矛盾への葛藤を隠そうとせず常に強靭な意志で世界と対峙しつづけようとした彼女の姿勢には、その死後も勇気づけられているし、傍らから支えられていない日はない。日記という私的領域に踏み込む作業には大変なエネルギーが必要で訳者の木幡和枝さんは途中で体調を崩されたこともあったようだ、とおっしゃっていたのは今福龍太さんだったか松岡正剛さんだったか。「自分を主人公に見立てた個人の物語以上のものを、自分自身の生涯以上のものを、重視している」という17歳のソンタグの言葉と、「『日記』というものをはじめて翻訳し、他者のプライヴァシーに踏み込む行為。その冒険を精神面、知識面で後押ししてくれたのは、本書に登場する広範囲にして厖大な著述の訳者や紹介者たちであり、今はなき方がたを含む先輩や友人たちだ。この長距離ランナーたちの群とともに走ってきた実感は心強かった」という「訳者あとがき」とが呼応して美しい。「性的な欠乏感と知的な『欠乏感』は似ている」とは30歳のときの言葉。
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H.


