20100726
2010年7月26日 12:29 - cityside - creationside - streetcorner (design life)
インテリアデザイン研究の大御所、島崎信さんの勉強会に出席した。今回のゲストは、武蔵野美術大学時代の島崎さんの教え子で、テキスタイルデザイナーの須藤玲子さん。プレゼンテーションの内容もさることながら、物腰が大変に魅力的な女性だった。あと2年で、養蚕に対する国の補助が打ち切られ、日本のテキスタイル原材料の自給率はほぼ0パーセントになるという。そんななか、原産地、伝統技術、先端技術、流通を、自身のデザイン行為でつなぎ、1枚の布にするのが彼女の仕事。見えないものを形にするのがデザイン。その一端を「マンダリン・オリエンタル東京」のテキスタイルデザインや、六本木「AXIS」内のショップ「NUNO」で見ることが出来る。写真は、奥が「二重織りのなかにホロホロ鳥を羽根を入れた布」、手前が「波形に電話線を織り込んだ布」。「正直者にしか見えない布なの。」と言われても驚かないのではないか。彼女の布にはそんな力があった。
ところで、島崎さんには、今回も出席者の皆さんの前で「この人とは気が合ってね〜。ねっ、ねっ。」と独特の口調で紹介していただき、勿体ないやら、気恥ずかしいやら。「まわりのことなんか気にしないで、こうだと思ったらどんどんやりなさい。応援するから。失敗したら改善すればいいの。僕が日本人で最初に北欧に行ったときなんか、随分叩かれたんだから。」と言う御歳78歳に、どうやらまた勇気づけられてしまった。
H.



