20100306
2010年3月10日 20:16 - cityside - creationside - streetcorner (architecture)
前項では東京駅の100年について書いたが、こちらは有史以来の営みを切り取る。建築の構造と技術に焦点を当てた「アーキニアリング・デザイン展」が、全国を巡回して東京・丸ビルに戻ってきた。監修は、日本建築学会会長の斎藤公男さん。世界遺産から最新の建築まで、世界各地の多種多様な構造物の構造を模型で視覚的に伝える。各大学の学生がつくったという模型には、構造のメカニズムを一般の人々に解り易く伝えるための工夫が随所に施されていて、その「伝えよう」とする爽やかな姿勢に胸を打たれた。日本では建築家の下請けとして捉えられることの多い構造エンジニアも、国外では建築家とともにデザインを探求する能動的なクリエイター。そんな思いと夢が詰まっている。その甲斐あってか、展覧会場は通りすがりの人々も取り込んで賑わっていた。とかく引きこもりがちなことを指摘される日本の技術分野には必要な企画。模型が収録されたブックレットも、各家庭に1冊あってもよい出来映え。資金調達を兼ねたパーティーには予定が付かずに伺えなかったが、代わりにこの場を借りて賛意を示したい。
H.



