20100115
2010年1月16日 15:59 - cityside - streetcorner (life)
ライフスタイル・プロデューサーの浜野安宏さんが、卓話で食文化の話をされた。食事の質の違いというのは、時間の質の違いではないか。例えば、大トロの美味さは瞬時に知覚出来るが、コハダのような酢締めや昆布締めの美味さは味わわなければわからない。味わいたいと思わせる美味しさだとも言えるかもしれない。味わって食べるということは、「間」を取るということであり、社会的なリズムとは違ったリズムに身を置くということだ。コハダに対してそこまで言うのは大げさに過ぎるが、山菜や根菜の土の匂いや海苔や蒲鉾の素材の風味となれば、仕事や女性に気を取られていたのでは充分に楽しむことは出来ないだろう。より自然界の時間に自分を近づける必要がある。全うな食生活というのは、全うな時間に身を置くことでもあるのだ。飛躍を恐れずに言うと、日本の食文化が世界に提示出来るものがあるとすれば、そうした時間観念であり宇宙観なのではないか。浜野さんの話を聞きながら、僕はそんなことを考えていた。
H.


