『祈りの痕跡。』
2008年7月23日 09:31 - creationside (art)
東京ミッドタウンのガーデンにある「21_21 DESIGN SIGHT」で、安藤忠雄、深澤直人、佐藤卓、三宅一生等につづくディレクター・シリーズとして、浅葉克己ディレクションによる「『祈りの痕跡。』展」が開催され、オープニング・プレビューに伺った。
一週間前、陣中見舞いに浅葉デザイン室を訪れたときには、浅葉さんは面相筆(竹筆だったかもしれない)でトンパ文字(雲南省の納西族のシャーマンが用いる象形文字)を書いていたが、顔を見ると、「食事にしようか」と言って、ばらちらし寿司を出して下さった。(その時の作品は、《トンパ教典「黒白戦争」》となって出品されている。)
会場は、李禹煥、杉浦康平といった大御所の名作から、狩野智光、土橋靖子等の一般には知名度が高いとは言えない作家の輝ける秀作まで、リベラルな好奇心の象徴である「アサバの眼」によって集められた古今東西の文字が咲き乱れる。壁一面を覆う『制作日誌』では、僕の名前も何箇所かに登場しているのでお見逃しなく!
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「誰が最初に痕をつけたのか。僕の頭の中にはいつもその疑問から離れることがない。最初の文字たちの誕生である。5000年前にシュメール人が粘土板に楔形の文字を記した。
その瞬間に考えや感情や人間の情熱や才能、芸術や科学は永遠の命をもった。『書く』というほど人類に大きな影響を与えた発明はないと思う。
地球文字探検家としては2008年7月に21_21の空間にこの痕跡を集め、文字でこの館を埋めつくしてみたい。
例えば楠田枝里子さんの『ナスカの地上絵』、吉村作治さんの協力でヒエログリフをなんとかしたい。杉浦康平さんの『生命の樹』やリーウーハンさんの起筆。木田安彦さんの版画。服部一成さんの視覚伝達。ペマギャルボさんにチベット仮面劇団を呼んでもらい夏中踊ってもらう。浅葉克己はトンパ教典『白黒戦争』を翻訳し新作を発表する。多くの祈りの痕跡を持つ人たちに参加してもらい北京オリンピックに深い意味で対抗できるディレクションをしてみたい。 2007年12月13日 浅葉克己」
「浅葉克己様 テキスト読み、さすが!って感激しました。新年に早々に会えるのを楽しみにしています。 三宅一生」
(浅葉克己さんが昨年末にこっそりと手渡してくれた往復書簡のコピーより)
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他にも親交のある作家やギャラリーの展覧会が目白押しだ。
舟越桂さんの「夏の邸宅」(東京都庭園美術館)は素晴らしかった。故倉俣史朗さんの「夢のカタチ」、神谷徹さんの「SCAI X SCAI」、加藤力之輔さんの「文芸春秋画廊」、内田デザイン研究所の「ル・ベイン」はオープニングに伺えずにまだ観ていないが、時間をつくって行きたいと思っている。出来れば水戸芸術館のジュリアン・オピーも観てみたい。
H.





