星降る町の路上にて
2008年7月 2日 16:00 - cityside - streetcorner (voyage)
仕事で北海道に行ってきた。1年前にはこんなこと(「holiday in the farm」)を書きながら、踏み出せないでいるのが情けない。ともあれ、馬は一日中草を食み、カッコウは一日中啼きつづける。6月の北海道はいい国だ。
レースホース牧場の周辺には2本の川が流れている。三石川を遡るとやがて舗装された一般道が砂利道の林道に変わる。その林道を車で15キロほど登ると突然に視界が開け、神秘の湖「三石ダム」が眼前に広がる。一方、牧場に添った林道を15分ほど歩くと、牧場のなかを流れる歌笛川に注ぐ「貯水池」が姿を現す。もしも、そこに白馬がいたならば、そっくりそのまま東山魁夷だ。どちらの岸辺にも草原があり、ひと1人来ない、秘密のピクニック・ポイントなのだ。
レースホース牧場の牧場長Tさんの孫娘のA(4歳の女の子)は、僕の大事な友人だ。ママ譲りのハスキーボイスと抑制の効いた感情表現が、実にシブい。
「ところでAは何歳なんだ?」と聞いた僕に、彼女は「4歳」と答えた。「じゃあ、去年は3歳だったのか」「ん〜ん、去年も4歳」。一瞬、何のことだかわからなかったのだが、彼女の誕生日は7月で、前回、彼女に会ったのが8月だということを、彼女は覚えていてくれたのだ。Aとは、野球をしたり、絵を描いたりして遊んだ。ブレスト用に持参していた模造紙は、すぐに彼女の大作の為のキャンバスとなった。彼女は、集中しているときに周りが煩いと、僕に合図を送る。そして、2人で「黙れ、煩い!」と言うのだ。別れ際、彼女はさよならも言わず、顔も向けずに、「じゃあね」と言って駆け出していった。
行きに「アルテピアッツァ美唄」、帰りに「新冠ホロシリ乗馬クラブ」に寄った。「アルテピアッツァ美唄」はNPOが管理運営する世界的彫刻家安田侃さんの故郷への夢が詰め込まれた彫刻公園、「新冠ホロシリ乗馬クラブ」は初心者でも海の見える林のなかをトレッキング(今回はドバイワールドカップにも出走したライブリマウントがパートナーだった)させてくれる丘の上の乗馬クラブ。どちらも、北海道ならではの穏やかなランドスケープが印象に残る、代え難い場所だ。
H.

















