第17回「club街芸22」開催
2008年5月22日 20:29 - creationside (urbandesign)
何人かの方々と主催している都市デザインについての交流会「club街芸22」。連続企画「都市のブランディング」の2回目となった今回は(前回のゲストスピーカーは三菱地所の中島利隆さん)、空間を得意とするブランディング・ファーム、C.I.A.の宇都宮賢二さんに話題提供をお願いした。
エリア・プランニング、特に開発に際してブランディングが顧みられることは非常に少なく、顧みられたとしても二義的な扱いを受けるのが一般的だ。確かに、ブランディングによって解決出来る問題は不動産の分野ではごく限られていると言えるだろう。しかし、だからと言って、いつまでも二義的な意味合いしか見出せないということでいいのだろうか、と僕は考える。
投資効率がよい土地は、その運用形態や環境負荷、概観を問われることのないままに、極端に言えば現地も見ずに転売を繰り返される。他方、公有地を含めた投資効率がわるい土地は、都市における「つなぎ」の役割を果たさないままに意図を持たずに放置される。例えばそうした、エリア・プランニング、あるいは不動産ビジネス・スキームの根本的課題に対する具体的な解決策をブランディングが持ち合わせているわけではない。魔法の杖でないのだからそれは当然のことで、僕はむしろブランディングに期待するべき効用は、答えではなく、問いを差し挟む「間」をとることにあるのだと解釈している。そこで投じられる「空間的時間的に広いコンテクスト」「マーケティングとチャネルのゼロからの見直し」「生活者としてのリアリティ」等の命題は、根本的課題解決に向けた現状では数少ないアプローチであることは確かであり、それを閉ざす手はない。
H.



