オセアニアの洋上にて(2)
2008年4月 9日 10:03 - seaside - streetcorner (voyage)
ケアンズからセスナで北へ1時間ばかり飛んだところにリザード島はある。ヴィラの宿泊者しか入れないこの島は、いたるところに大トカゲが闊歩し、またウミガメのいる遠浅のコーラル・リーフでディンギーやヨットやカヌーを乗り回し、シュノーケリング、ダイビング、フィッシングを自由に楽しむことが出来る。ペパーミントブルーの入り江ではピクニックランチだって出来るのだ。
この島には、いい意味でも悪い意味でも文化らしきものがない。つまり、都市的な感傷や思索や創造性につながるものはなにひとつなく、そのことに、着いてから1日、2日は戸惑うことになる。何しろ、持ってきた音楽や小説が片っ端から似つかわしくないという事態に直面するのだからね。それでも、何度か泳ぎ疲れ、自然と一体になる感覚をつかんでしまえば、もう大丈夫。これ以上に快適な場所はなく、特に真夏(2月、3月)に訪れたならば、都市に戻ってからも1ヶ月間は風の鎧をまとっているかのような自由で揺るぎない心身が得られる(スーパーマリオブラザーズの「無敵」の状態みたいに)。ただし、文化がないということは、煩わしいスノッビズムと無縁でいられる反面、ロマンティック・ラブ・イデオロギーが希薄だということでもあり、ラブ・アフェアをご希望の方は他のラグジュアリー・リゾートを当たった方がいいかもしれない。
H.



















