2007年の読書ノート
2007年12月27日 22:27 - creationside (books)
2007年の読書ノートです。
僕は、寝る前にはそれが夜だろうと朝だろうと必ず本を開きます。
それは、社会性から離れてニュートラルな精神に戻り、
のんびりと文字を追ったり、形而上学的な観念を巡らせたり、
従来の思考のリズムを取り戻させてくれる至福の時なのですが、
だからといって、僕はいわゆる読書家、少なくとも多読家であるわけではありません。
高校の途中までは滅多に本を手にすることはありませんでしたし、
本を愛しているとはいうものの、読書が好きかと言われれば手放しでそうとは言えません。
(考えてみれば、お酒も旅行も映画も都市も女の子も、大切なものはみんなそうなのですが。)
しかも、年に100冊以上の本を読んでいた大学時代を経た今になっても、
文章を読むスピードはいっこうに速くならず、尋常じゃなく遅いのです。
しかしそれは、恐らく、僕の文字の追い方の癖と、
そこから派生しているイメージや思考を組み上げるリズムの問題なので、
別に、早く読みたいという訳ではなく、それを含めて僕という人間なのですが、
年末になって、こうしてベッドの脇やデスクの後ろに堆く積まれた本の山を見る時には、
さすがに、もう少し読むスピードが速ければな、と思うわけです。
というわけで、
2007年は、下記のリストにある本を読みました。
全37冊。まあ、こんなもんでしょう。
レクリエーションの為の消費される本から、
必要に迫られて読んだ情報のインプットの為のもの、
著者から直接頂いたもの、文学作品や人文科学の研究書まで、
その性質も手に取った経緯も様々ですが(年々、訳本の数が増えるけれど)、
いずれも、最後まで読んだという点では、ひとときを共にしていたのは確かで、
開始2ページで読むに耐えなかったような本は、ここに含まれてはいないわけです。
評論するのは僕の役割ではないので、内容の判断についてはここでは割愛しますが、
どれか1冊を特記するとしたら、片岡義男の『日本語の外へ』(角川文庫)でした。
僕は、エッセイにも角川文庫にもいまひとつ懐疑的なもので、発売以来敬遠していたのですが、
真っ当な小説家の粘り強い思考力というのは、やはりなかなか大したもので、
高を括って読まなかったことを反省しました。
言語、特に日本語と英語について意識的な人は、是非、読んでみて下さい。
僕が小説を出版するのは、まだ先のことになりそうですが、
来年もまた、素晴らしい本が読めると思うと、実にワクワクして大変です。
H.




